流山市医師会について

流山市医師会について

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  • 医師会コラム

沿革・概要

沿革

明治40年
4月
東葛飾郡医師会設立認可される(会長 松岡鼎)
大正 8年 医師法並びに医師会令改正
昭和 9年
11月
市川市医師会が分離独立
昭和14年
4月
船橋市医師会が分離独立
昭和12年
7月
戦時体制に入り東葛飾郡支部と名称を変更
昭和18年
4月
松戸市が誕生し、松戸市東葛飾郡支部と名称を変更
昭和20年
8月
ポツダム宣言受諾
昭和22年
11月
社団法人東葛飾郡医師会と名称を変更(事務所は野田町)
松戸市医師会が分離独立
昭和27年
2月
野田市医師会が分離独立
昭和29年 柏町、土村、田中村、小金町が合併し東葛市となる
昭和29年
11月
小金町の一部が松戸市に移り、富勢村を編入して柏市と改称
昭和32年
4月
社団法人柏地区医師会と名称変更
昭和50年
3月
流山市医師会が分離独立
昭和53年
3月
我孫子市医師会が分離独立
平成11年
10月
流山市医師会創立25周年記念式典開催

流山市医師会創立25周年記念式典

流山市医師会創立25周年記念式典

「平等院鳳凰堂」
深瀬欣也(故人)/深瀬外科医院

「静物」中村正/中村耳鼻科医院

「ペナン橋(ビルマ)」福永健一(故人)

「センテンドレの丘より」
小泉信彦/小泉小児科医院

流山市医師会の歴史

初代会長 野崎恭勝氏

初代会長 野崎恭勝氏

流山市医師会の生い立ちは昭和49年に、我々同志の間に医師会設立の機運が満ちてきたことに始まり、50年4月に社団法人の設立許可が下り、同年5月に設立記念式典を流山市文化会館で開いたことに始まる。その間並々ならぬ努力があったが、夜来の豪雨の名残なく晴れた5月10日の記念式典を無事終えて個々の多忙な診療の間を利して医師会の仕事にとりかかった。

当時の医師会の直面している問題は休日診療の問題と、予防接種の問題が大きなものであった。まだ老人は少なく、子供達が到るところを走り回っていた。市が作った保健センターも、その機能が麻痺して来て保健センターと休日診療所を兼ねた新しいセンターを作るレール作りが私に課せられた仕事となった。予防接種も個別接種に移行し、県下で最も早く全種の個別方式に変えたので県内はもとより県外からも問い合わせが多くそのコストも他医師会より抜群に高かった。休日診療所への出動コストも抜群に高く設定したので県下の医師会からは「あのちっぽけな出来立ての医師会が無鉄砲な」の声も少しづゝ挙った程だった。

やがて世は成人は老人に変わり、子供達は成長して少子時代に入り、今や介護が問題の中心になって医療が先か、予算が先か、はたまた法律法規が優先するのか、の時代となり、医師会の創立25周年を終えて、前会長、中村先生は医者だか何だか判らない様なお仕事を日々続けて居られて、ご苦労な事である。25年前は今から見れば大昔で全ての事にテンポが早すぎて話が通じない。進歩と云うか恐ろしい程の変わり様である。

(平成12年4月10日)

2代目会長 深瀬欣也氏

2代目会長 深瀬欣也氏

流山医師会も創立以来25年が経ち、会員数も約2倍近くに増えました。その間、会員各位の努力によって医師会の内容は充実し、更に発展しました。これは誠に喜ばしい限りです。

21世紀を迎えて、今後の高齢化社会に対応する医療のあり方が、最大の課題であることは間違いありません。また益々医療の情報化が進歩するでありませう。しかし一方において、われわれ開業医の集団にも、その高齢化の波が、徐々に浸透して来ております。私もまたその一人であります。私自身、日常の診療においてさえ、若いときとは違って、その効率が著しく低下していることは否定出来ません。それと同時に、医療の情報化(コンピューター化)時代に、ついていけない焦燥を感じます。高齢化という退行現象と、情報化という進行現象との、そのギャップに立って苦悩するこの頃です。

(平成12年4月10日)

3代目会長 中村正氏

3代目会長 中村正氏

カルテ開示の法制化ということは、我々開業医にとって、最も感心をもつ可き法律となります。厚生省は、カルテなど診療記録の開示義務を医療法改正案にもり込むことを予定している様です。これについて(1)医師は、自分自身の「診療行為」に何か欠点があるのではないかという懸念を強制される感じのすること(2)患者に対して必ずしも良い影響のみを与えるかどうかということ(3)何より大切なのは、医師個人の疾病に対する思考、試行の努力の証拠が評価されなくなるのではないか、つまり医師の本音を良識として記載することを、ためらうのではないか、等の問題があります。

一般開業医と病院のような診療規模の差の大きな医療機関とを一律の開示方法で律することは出来ないと思います。又医師と患者との間に保っている信頼関係の中に法律が介入することへの拒否感が根強くある筈であります。従って、「カルテ」は一体誰のものかという原点に立って本音での意見を出す可きと思います。「カルテ」が医師のものとすれば、今まで通りの形態で医師個人のメモ的色彩を保ちながら診療内容の記載に止まるでありましょう。一方「カルテ」が患者のものと考えれば、記載方法を根本から変え、一切の文字は日本語にすること。疾病の予後についてのプライバシーの問題を如何にす可きか。等など頭の痛くなることが多く、とても診療に専念することは出来そうにありません。では「カルテ」は医師と患者の双方のものとすれば、医師はカルテの要約書を患者に渡すという方法にならざるを得ないと思います。

政府は「個人情報保護基本法(仮称)」を平成14年度に成立することを目指しておりますが、これは重要な法案となる筈です。個人情報の保護とは、プライバシーの尊重と、個人情報の流をコントロールするという2つの目的を持たねばならないと思います。「カルテ」開示は、情報保護の最大のものであることを認識し、今後の問題について医師たる者は自己の立場を改めてみつめたいものと思います。

(平成12年4月10日)

4代目会長 佐藤憲尚氏

4代目会長 佐藤憲尚氏

平成12年4月から中村前会長の後を継いで、平成18年3月までの6年間、3期を微力でありましたが会長職を勤めさせて頂きました。時は、バブル経済崩壊後の金融不安、長引く景気の低迷、デフレスパイラルの社会情勢が続き、日本列島は耐え難い閉塞感に悩まされていました。そして政治不信の中、突如として国民の前に〝聖域なき構造改革の断行〟を揚げて、新しい政治感覚の自民党小泉総理大臣が誕生しました。救世主となった小泉内閣は、マスコミを通して国民の支持は高く、多くの期待と信頼を抱かせました。その後の小泉劇場は、多くの行動や論議に光と影をもたらしましたが、今日まで揺らぐことなく長期政権を担って来ました。そして、国民の努力と協力もあり見事に財政再建を果してくれました。また、進展する少子高齢化社会を迎えて、新しく介護保険制度が導入され手直し・見直しなどが計られる中、医療と福祉の関連統合を見透かす段階を迎えました。また、個人情報保護法が成立し医療現場にも影響があり、対応への苦慮が多々ありました。今日、ますますの長寿社会を迎えていますが、急増する高齢者人口、疾病の多様化などで財政の圧迫が問題になっています。国民の生命及び基本的人権を守る立場で年金・福祉・医療などの社会保障制度が一層充実して満足に実行されることを、多くの国民は願望しています。

しかし、この時期、新しく財政主導で経済市場原理を優先した医療費削減策を根底とした医療制度改革が実施されています。世界に誇る我国の国民皆保険制度を崩壊させるような内容には断固反対して、国民と共に現状の制度を死守しなければなりません。財政面のみを優先し、患者本位の医療を推進し、安心・安全を図り、医療の質を向上させるという医療本来の適正な成果を重要視する発想がなく、医療現場の実態が無視されているのは遺憾であります。今日、ようやく景気回復が見られる中、社会保障費を大幅に増やして国民の健康格差をなくし、基本的人権を守ることは大切であります。社会保障を後退させる様な政策が実行されても、国民の間から大きな反発の声が聞かれないのは甚だ残念に思います。また、医療不信が叫ばれる中、国民健康に対する意識は高く、患者の権利意識も強く、説明と同意、更には情報開示の義務などが厳しく求められています。時代の変遷と共に医療環境は厳しくなり、平成14年以降、診療報酬はマイナス改定で決着され、医療経営は大変に圧迫され危機に陥っています。しかし医師は愛と誠意で最善を尽くす努力を惜しまず、患者との信頼を構築して行かなければなりません。

流山市医師会は昨年5月、創立30周年を迎えました。そして流山市も、つくばエクスプレスが開通し、近郊都市としての住環境価値が高まり人口増加、産業の発展などが期待されています。医療環境は今日迄、実施されていない平日夜間急病診療体制の問題を行政と共に早急に解決し、市民生活の安心を図りたいと思っています。会員各位は〝かかりつけ医〟機能を高め、住民の生命と健康・福祉を守り、地域社会で貢献していきます。誠実で明るい活力ある医師会として融和と親睦を大切にして病診連携や医療連携を行い、更には市の保健・福祉にかかわる委託業務等にも積極的に協力していきます。そして、地域住民から愛され、親しまれ、信頼されるように頑張っていきたいと思っています。
どうぞ皆様の温かいご支援をお願い致します。

(平成18年4月)

流山市医師会の歴史

流山市医師会

〒270-0121 流山市西初石4-1433-1 流山市保健センター内
TEL:04-7155-2324 FAX:04-7152-4559

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